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新選組血風録「最終回 最後の武士」 [歴史小説]

ついに、司馬遼太郎原作の「新撰組血風録」が最終回となってしまいました(再放送ですが)



前の記事はこちら

この回のあらすじ・・・

ついに徳川幕府の廃止が宣言され、近藤(宅間孝行)たち新選組は大坂に下る将軍に付き従って京都を去ることになった。
出立前夜、土方(永井 大)は最後の別れを告げるため美代(前田亜季)に会う。
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自分が生きて戦ったことを覚えていて欲しいと頼む土方に、美代は好きな人のことを忘れるはずがないと精一杯の笑顔で答えた。
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そして、近藤が狙撃され重傷を負い、土方は自ら新選組を率いて新政府軍と闘う決意を固める・・・。




実はこの放送を機に、小説をまた読み返してみました
この回はたぶんテレビ用のオリジナルのシナリオだと思われますが、司馬さんの作風とちょっと違うような違和感を感じるのは私だけだったでしょうか


私の中では「胡沙笛を吹く武士」の回が一番司馬さんの史実を再現しながら夢のような物語を作った作風をよく現していたように思いお気に入りの回でした(生意気過ぎましたね)

こちら小説版です




こちらは見た事無いのですが、大分前にドラマ化されたものです
機会があったら一度見てみたいです

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司馬遼太郎「歳月」その2 と鍋島直正(閑叟)侯 [歴史小説]

江藤新平について昨日の続きを・・・



江藤と最もかかわりの深いと言うか影響を与えた人物として、大久保利通を除けば
私が思うに鍋島直正侯(号は閑叟)があげられるとおもいます
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志士活動で薩長に後れを取った佐賀藩を憂えて脱藩した江藤でしたが、そのときの見聞録を見た直正侯がその見識を高く評価し罪をを許したのでした(普通は死罪となる所を永蟄居)
そればかりか大政奉還後は即座に謹慎を解き、佐賀藩の代表として中央に派遣するなど、
その功績は大きいと思います
もちろん江藤を中心に見ての話なのでそんなことは無いと言う突っ込みはナシでお願いします


鍋島の殿様直正侯と言えば、いわゆる幕末四賢侯と言われる所には名前を連ねないのですが、その藩内を統御する能力においては四賢候をも凌ぐのではと勝手に思っています

島津斉彬、山内容堂、伊達宗城、松平慶永と数えれていますが特に佐賀がぬきんでていたのは
藩校による教育の徹底に有ったんじゃないかと思っています

なんといっても下級藩士で食費も払えないほど貧乏だった江藤ですら勉強出来たというのはさすがと言わざるをえないと思います

だんだん郷土自慢風になってきましたが、もう少し続けます

全国で先駆けたものとして、蒸気機関の開発、大砲製作のための反射炉の建設(これらの技術は島津斉彬の薩摩藩へも伝授されているそうです)
この反射炉の高温に耐えうるレンガの製作に、有田焼の技術が使われているとの事

これだけの実績を残しながらも自らは質素・倹約を守り「一汁一菜」の食事で、衣服は普段は木綿とし、絹のものは着なかったと言われています
住まいも、装飾のほとんど無い質素なものだったようです

この殿様の普段の居室が現在もそのまま残っており
「佐賀城歴史記念館」に入場無料でいつでも見学することが出来ます

昨日の記事にも書いたかもしれませんが、この記念館は新しく復元した建物で、その当時の図面と記録写真等を元に、実際の礎石の上にそのまま立てられており、場所と大きさは当時のままに再現されています
四間続きの大広間と大廊下はさすがに35万石の大藩の屋敷を思わせ、実際に殿様の位置から末席が遠くて誰か分からないと言うほどの広さです、ここに座っての眺めは将に時代劇の中の一場面の様な感覚です(実際大広間を取り巻いている廊下の、直線の長さは江戸城の松の廊下より長いらしい)
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そして一番奥にある、殿様の居室に入ると、それまでの雰囲気とは一変し、全く飾り気の無い部屋にも関わらず、荘厳で妙に落ち着いた雰囲気を醸し出しているのでした
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聞いた話では、以前は別の場所に移されて公民館として使われていたそうです
もったいない話ですが、柱には釘や画鋲でポスターなんかを貼っていたんでしょうか穴がイッパイ開いていました、ただ常に使われていたのが逆に状態よく保てた理由でもあるとある方がおっしゃっていました
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しかし、材木は今では手に入らないようないい材料が使われているとの事です
木目の詰まった正目で、写真ではよく分からないかもしれませんが、左側の新しい木目と右側の木目の違いを見てください、違いが分かると思います、とある方がおっしゃっていました
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現在は元の場所に戻され展示されていますが、一度足を運んでみることをおススメします

すこし江藤新平の話からは外れてしまいました
最後に、 神野公園(こうのこうえん) と言う場所に、江藤新平の銅像が建っています
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ここは鍋島直正候の別邸だった場所ですが、ここの江藤の表情が和やかでイメージと合わない気もします
後世の人が、非業の死を遂げた江藤の供養の意味をこめてこういう表情を作ったのかな、とも思ったりします


本当はゆかりの地とかをめぐってみたい気持ちも有ったのですが、私が知らないのと行動力の無さで行けてないのでごめんなさい、縁があったらまた書いて見ます

司馬遼太郎「歳月」その1 と佐賀城本丸歴史館 [歴史小説]

今日は司馬遼太郎の「歳月」 について書いていきたいと思います

簡単に言うと、明治維新の元勲として活躍し、佐賀の乱の首謀者として悲壮の死を遂げる江藤新平
その政治的ライバルであった大久保利通との確執を取り上げた小説です


私的に、この小説で興味深かったのは江藤にしても大久保にしても後世(現在はやや異なるかもしれませんが)では、ほとんど人気が無いどちらかと言うと悪役が似合う両人でぶつかり合うと言う、一見読む気にもならない題材であると思えること

もちろんどちらの心にも正義は有り真の意味で悪人ではなかったはずですが、
思うにどちらも天才で、しかも飛びぬけて天才であったため他人が見た場合その真意が分からず、大久保は陰湿に、江藤は冷徹に見えたのではないでしょうか

特に江藤新平は、周りの者が馬鹿に見えてしょうがないという癖があったと思われるが
逆に、自分の仕事に打ち込むあまり政治家でありながら政治を全く知らないと言う滑稽なほどのバカさ加減が、しかも自分の死期が迫っているのも気づかず復権を願うと言う
見方を変えれば愛すべきキャラクターに変わる、まさに司馬遼の文章のマジックですね

まあこの小説の解釈には色々な見方があるようで、私にはちょっと難しいのですが
一つ思ったのは、私の思考回路と少し似てるなと(レベルは全然違いますけど)


江藤新平について有名な逸話として、
佐賀藩校時代、当時試験で優秀な成績を修めたものは食費の半分を免除されると言う制度が有ったのですが、貧困を極めた江藤家ではその半分ですら食費を納めることが出来なかったそうです。ところが江藤は平気な顔で食事をし「自分は半食だから食事の半分は食べることが出来るはずだ。自分は大食いだから普通の人の一人前が半分だ。」と
言ってしまえば屁理屈なんですけど、後に大久保利通を論破し、対立する元になったと言うのも頷ける気がします


で、非業の最期を遂げた佐賀の地ですが、佐賀城跡は現在「佐賀城本丸歴史館」として一部復元してあり、「鯱の門」、「御座間(ござのま)」当時の建物も残されています
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写真は鯱の門ですが、現在公園となっているこの場所に近年まで小学校がそのままあり、当然この門も校門として使われていたようです

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この建物は御座間(ござのま)外観は綺麗に補修してありますが、建物そのものは当時のものだそうです
これは歴代の殿様の部屋だそうで、特に10代藩主で江藤新平を見出し中央に進出させた鍋島直正公においては、長崎警備の強化や藩士の教育と近代化のためにつくし
厳しかった藩財政を助けるために自らが倹約し贅沢な装飾等は一切無く質素なつくりです
この部屋に入ってまず思うことは、質素ながらも荘厳さがあり妙に落ち着く事で、藩侯のセンスが伺えます

少し長くなりましたので続きは明日に持ち越す事にします

司馬遼太郎  「歳月」を読む? [歴史小説]

私歴史小説が好きで、最近は特に司馬遼太郎が好きでよく読んでいました。

これまで読んだ中では、

明治維新の英雄坂本竜馬の生涯を描いた「竜馬がいく」

古代中国秦の始皇帝の死後、漢の高祖となる劉邦と楚の鬼神項羽の覇権を争った物語「項羽と劉邦」

伊予松山の生んだ3人の天才を中心に日露戦争の勝利するまでを描いた「坂之上の雲」
これはNHKスペシャルドラマで本木雅弘さんが演じたのは記憶に新しいところと思います。

そのほか斉藤道三の「国盗り物語」、山内一豊の「功名が辻」、黒田官兵衛の「播磨灘物語」などなど

また、「飛ぶが如く」これは明治維新後の西郷隆盛と大久保利通の対立から西南戦争までと近代日本への第一歩をテーマにどちらが正しいともなく瞑想する元勲たちを描いた作品で、この中にちょこっとだけ登場する肥前佐賀の江藤新平・・・



これらの物語は全部私立図書館で借りて読んだものばかりで、貸し出し中とかでなかなか読みたい本がなかったりして読破するのに相当な期間を要していたものです。



タイトルの「歳月」は特に読みたいと思いつつも、また江藤新平の人気のなさも手伝ってか(?)
今まで見たこと無かったのですが、ついに今日、新装本として入荷しているのを見つけたのです。
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新装版 歳月(上) (講談社文庫)

新品価格
¥750から
(2012/3/28 21:06時点)




早速借りてきましたので今からじっくり読みたいと思います。


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